8.35.2. Libtool の構成
インストールプログラム: libtool, libtoolize
インストールライブラリ: libltdl.so
インストールディレクトリ: /usr/include/libltdl, /usr/share/libtool
Libtool パッケージは GNU 汎用ライブラリをサポートするスクリプトを提供します。 これは複雑な共有ライブラリをラップして一貫した可搬性を実現します。
Libtool をコンパイルするための準備をします。
./configure --prefix=/usr
パッケージをコンパイルします。
make
コンパイル結果をテストするには以下を実行します。
make check
マルチコアのシステム上で libtool のテストをすると、その処理時間は大幅に減ります。 実行する際には、上のコマンドに TESTSUITEFLAGS=-j<N> を加えます。 例えば -j4 を指定するとテスト時間は 6 割以上減ります。
LFS ビルド環境下では5つのテストが失敗します。 これはパッケージ間の相互依存のためです。 automake をインストールした後に再テストすれば、全テストが成功します。
パッケージをインストールします。
make install
不要なスタティックライブラリを削除します。
rm -fv /usr/lib/libltdl.a