6.50. Python-3.6.4

Python 3 パッケージは Python 開発環境を提供します。 オブジェクト指向プログラミング、スクリプティング、大規模プログラムのプロトタイピング、アプリケーション開発などに有用なものです。

概算ビルド時間: 1.3 SBU
必要ディスク容量: 355 MB

6.50.1. Python 3 のインストール

Python をコンパイルするための準備をします。

./configure --prefix=/usr       \
            --enable-shared     \
            --with-system-expat \
            --with-system-ffi   \
            --with-ensurepip=yes

configure オプションの意味:

--with-system-expat

本スイッチは、システムにインストールされている Expat をリンクすることを指示します。

--with-system-ffi

本スイッチは、システムにインストールされている libffi をリンクすることを指示します。

--with-ensurepip=yes

本スイッチは pip コマンドと、パッケージングプログラム setuptools をビルドすることを指示します。

パッケージをコンパイルします。

make

テストスイートには TK と X ウィンドウセッションが必要であるため、BLFS において Python 3 を再インストールしてからでないと、テストスイートを実行することはできません。

パッケージをインストールします。

make install
chmod -v 755 /usr/lib/libpython3.6m.so
chmod -v 755 /usr/lib/libpython3.so

install コマンドの意味:

chmod -v 755 /usr/lib/libpython3.{6m.,}so

他のライブラリとの整合を図るため、ライブラリのパーミッションを修正します。

必要なら、整形済みドキュメントをインストールします。

install -v -dm755 /usr/share/doc/python-3.6.4/html

tar --strip-components=1  \
    --no-same-owner       \
    --no-same-permissions \
    -C /usr/share/doc/python-3.6.4/html \
    -xvf ../python-3.6.4-docs-html.tar.bz2

ドキュメント install コマンドの意味:

--no-same-owner と --no-same-permissions

インストールするファイルの所有者とパーミッションを適切に設定します。 このオプションがないと tar によって展開されるファイルは、アップストリームが作り出した値になってしまうためです。

6.50.2. Python 3 の構成

インストールプログラム: 2to3, idle3, pydoc3, python3, python3-config, pyvenv
インストールライブラリ: libpython3.6m.so, libpython3.so
インストールディレクトリ: /usr/include/python3.6m, /usr/lib/python3, /usr/share/doc/python-3.6.4

概略説明

2to3

Python 2.x のソースコードを読み込み、種々の変更を行って Python 3.x 用の適正なソースコードに変換するための Python プログラムです

idle3

Python に特化した GUI エディターを起動するラッパースクリプト。 このスクリプトを実行するには、Python より前に Tk をインストールして、Python モジュールである Tkinter をビルドしておく必要があります。

pydoc3

Python ドキュメントツール。

python3

インタープリターであり、対話的なオブジェクト指向プログラミング言語。

pyvenv

所定ディレクトリ内に、仮想 Python 環境を生成します。