Fcron-3.2.1

Fcron の概要

Fcron パッケージは定期実行のコマンドスケジューラーです。 Vixie Cron の代替を目的として提供されます。

本パッケージは LFS-8.3 において正しくビルドでき動作することが確認されています。

パッケージ情報

Fcron の依存パッケージ

任意

An MTA, テキストエディター (デフォルトは Vim-8.1 パッケージの vi), Linux-PAM-1.3.0, DocBook-utils-0.6.14

ユーザー情報: http://wiki.linuxfromscratch.org/blfs/wiki/fcron

Fcron のインストール

Fcronsyslog の cron 機能を利用して各種メッセージをログ出力します。 LFS ではその設定を /etc/syslog.conf にて行っていないため、Fcron のインストール前に行う必要があります。 以下のコマンドにより /etc/syslog.conf に必要となる設定行を追記します。 (root ユーザーになって実行します。)

cat >> /etc/syslog.conf << "EOF"
# Begin fcron addition to /etc/syslog.conf

cron.* -/var/log/cron.log

# End fcron addition
EOF

設定ファイルを更新したので sysklogd デーモンをリロードし、その変更を適用します。 (これも root ユーザーで実行します。)

/etc/rc.d/init.d/sysklogd reload

セキュリティ観点から、Fcron は一般ユーザーおよびグループにより実行されるようにします。 (root ユーザーになって実行します。)

groupadd -g 22 fcron &&
useradd -d /dev/null -c "Fcron User" -g fcron -s /bin/false -u 22 fcron

以下のコマンドを実行して Fcron をビルドします。

./configure --prefix=/usr          \
            --sysconfdir=/etc      \
            --localstatedir=/var   \
            --without-sendmail     \
            --with-boot-install=no \
            --with-systemdsystemunitdir=no &&
make

このパッケージにテストスイートはありません。

root ユーザーになって以下を実行します。

make install

DESTDIR install must be done as root user.

コマンド説明

--without-sendmail: Fcron はデフォルトの動作として、MTA パッケージが提供する sendmail コマンドを実行して、fcron スクリプトの処理結果をメール送信します。 本スイッチはそのメール通知を無効にします。 デフォルト動作に従う場合は本スイッチを取り除いてください。 あるいは --with-sendmail=<MTA コマンドへのパス> の指定により、所望のメーラーコマンドを指定することもできます。

--with-boot-install=no: 本パッケージに含まれるブートスクリプトをインストールしないようにします。

--with-systemdsystemunitdir=no: This prevents building the systemd units, which are not needed for a SYS V system.

--with-editor=<エディターコマンドへのパス>: このスイッチはデフォルトのテキストエディターを指定します。

--with-dsssl-dir=</path/to/dsssl-stylesheets>: May be used if you have DocBook-utils-0.6.14 installed. Currently, the dsssl stylesheets are located at /usr/share/sgml/docbook/dsssl-stylesheets-1.79.

Fcron の設定

設定ファイル

/etc/fcron.conf, /etc/fcron.allow, /etc/fcron.deny

設定情報

設定ファイルに対して変更を要するものはありません。 設定ファイルに関する情報は fcron.conf に対する man ページを参照してください。 .

fcron スクリプトは fcrontab を利用しています。 必要な状況を実現するための適切なパラメーターに関しては fcrontab の man ページを参照してください。

Linux-PAM をインストールしている場合、/etc/pam.d ディレクトリに2つの PAM 設定ファイルがインストールされます。 /etc/pam.d ディレクトリを利用していない場合は、/etc/pam.conf ファイルに2つの設定内容を追記します。 この2つの設定内容が正しいものかを確認してください。 そして必要なら、環境に合致するものに修正してください。

ブートスクリプト

blfs-bootscripts-20180105 パッケージが提供する初期化スクリプト /etc/rc.d/init.d/fcron をインストールします。

make install-fcron

パッケージ構成

インストールプログラム: fcron, fcrondyn, fcronsighup, fcrontab
インストールライブラリ: なし
インストールディレクトリ: /usr/share/doc/fcron-3.2.1, /var/spool/fcron

概略説明

fcron

スケジューリングデーモン。

fcrondyn

実行中の fcron デーモンへの指示を行うユーザーツール。

fcronsighup

fcron に対して Fcron テーブルを再読込みすることを指示します。

fcrontab

fcron が利用するテーブルをインストール、編集、一覧、削除するためのプログラム。

最終更新日: 2018-08-22 07:38:20 +0900