Wicd-1.7.4

Wicd の概要

Wicd は Python により構築されたネットワークマネージャーです。 有線や無線のネットワークの検出と接続を自動的に設定します。 Wicd には WPA 認証や DHCP 設定のサポート機能もあります。 画面操作は Curses ベースと GTK ベースによるグラフィカルなフロントエンドを提供します。 KDE ベースの、より優れたフロントエンドは http://projects.kde.org/projects/extragear/network/wicd-kde から入手することもできます。

本パッケージは LFS-8.0 において正しくビルドでき動作することが確認されています。

パッケージ情報

Wicd の依存パッケージ

必須

Python-2.7.13, D-Bus Python-1.2.4, Wireless Tools-29, and Net-tools-CVS_20101030 (Wicd needs mii-tool from this package)

推奨

任意

pm-utils-1.4.1 (for suspend/resume integration), Urwid (for the Curses-based frontend), and Babel (for internationalization)

ユーザー情報: http://wiki.linuxfromscratch.org/blfs/wiki/wicd

Wicd のインストール

以下のコマンドを実行して Wicd をビルドします。

sed -e "/wpath.logrotate\|wpath.systemd/d" \
    -e "/detection failed/ a                self.init='init/default/wicd'" \
    -i.orig setup.py &&

rm po/*.po           &&

python setup.py configure --no-install-kde     \
                          --no-install-acpi    \
                          --no-install-pmutils \
                          --no-install-init    \
                          --no-install-gnome-shell-extensions \
                          --docdir=/usr/share/doc/wicd-1.7.4

このパッケージにテストスイートはありません。

root ユーザーになって以下を実行します。

python setup.py install

コマンド説明

sed -e ... -i setup.py: The first expression in this sed command prevents installation of logrotate and systemd configuration files. You may omit it if you use these utilities. The second one fixes building with BLFS.

rm po/*.po: This command removes the international messages associated with this package. The command is required unless Babel is installed. If it is installed, po/ast.po still needs to be removed in order for the build to complete.

--no-install-kde: KDE の自動起動デスクトップファイルをインストールしないようにします。 KDE を利用するのであれば、代わりに Wicd KDE Client をインストールしてください。

--no-install-acpi: acpid に対する suspendresume スクリプトをインストールしないようにします。 acpid を利用する場合は本オプションを取り除いてください。

--no-install-pmutils: pm-utils に対するフックをインストールしないようにします。 pm-utils を利用する場合は本オプションを取り除いてください。

--no-install-init: 初期化のスクリプトをインストールしないようにします。 ブートスクリプトは後の手順にてインストールされます。

--no-install-gnome-shell-extensions: Prevent installation of the respective extensions. Remove this switch, if you are using Gnome Shell.

--wicdgroup=<group>: Wicd クライアントを利用できるグループを指定します。 (デフォルトは users グループです。)

Wicd の設定

設定ファイル

/etc/wicd/manager-settings.conf, /etc/wicd/wired-settings.conf, /etc/wicd/wireless-settings.conf

設定情報

ブート時に Wicd を自動起動させるには blfs-bootscripts-20170731 により提供される Wicd ブートスクリプト /etc/rc.d/init.d/wicd をインストールします。 (root ユーザーにより実行します。)

make install-wicd

Wicd はネットワークデバイスのすべての設定を行えるものではありません。 したがって LFS によりインストールしたネットワークブートスクリプトは無効化しておきます。 これを実現する方法は以下のいずれかです。 一つは /etc/rc*.d ディレクトリにある S*networkK*network のシンボリックリンクを削除します。 もう一つの方法としては /etc/sysconfig/ifconfig.* ファイルにて ONBOOT=no を設定します。

Wicd による設定は、グラフィカルフロントエンドを使えば操作不要となります。 Wicd をコマンドラインからのみ利用する場合は、/etc/wicd にある設定ファイルを通じて設定を行うことになります。 利用可能なオプションについては wicd-manager-settings.conf, wicd-wired-settings.conf, wicd-wireless-settings.conf の各 man ページを参照してください。

Wicd を通じてネットワーク接続のオープンとクローズ行う権限を付与したいユーザーは、users グループへ追加してください。 (あるいは --wicdgroup によって指定されたグループへ追加してください。)

パッケージ構成

インストールプログラム: wicd, wicd-cli, wicd-client, wicd-curses (not functional if Urwid is not installed), and wicd-gtk
インストールライブラリ: None
インストールディレクトリ: /{etc,usr/share,var/lib,var/log,var/run}/wicd, /usr/lib/python2.7/site-packages/wicd and /usr/share/doc/wicd-1.7.4

概略説明

wicd

wicd デーモン。

wicd-cli

wicd デーモンを設定するためのコマンドラインインターフェース。

wicd-client

wicd クライアント。 これはスクリプトであり、適切な設定インターフェースを自動的に選定します。

wicd-curses

wicd デーモンを設定するための curses インターフェース。

wicd-gtk

wicd デーモンを設定するための GTK インターフェース。

最終更新日: 2017-06-21 01:47:55 +0900