6.41. Inetutils-1.9.4

Inetutils パッケージはネットワーク制御を行う基本的なプログラムを提供します。

概算ビルド時間: 0.4 SBU
必要ディスク容量: 28 MB

6.41.1. Inetutils のインストール

Inetutils をコンパイルするための準備をします。

./configure --prefix=/usr        \
            --localstatedir=/var \
            --disable-logger     \
            --disable-whois      \
            --disable-rcp        \
            --disable-rexec      \
            --disable-rlogin     \
            --disable-rsh        \
            --disable-servers

configure オプションの意味:

--disable-logger

このオプションは logger プログラムをインストールしないようにします。 このプログラムはシステムログデーモンに対してメッセージ出力を行うスクリプトにて利用されます。 ここでこれをインストールしないのは、後に Util-linux パッケージにおいて、より最新のバージョンをインストールするためです。

--disable-whois

このオプションは whois のクライアントプログラムをインストールしないようにします。 このプログラムはもはや古いものです。 より良い whois プログラムのインストール手順については BLFS ブックにて説明しています。

--disable-r*

これらのパラメーターは、セキュリティの問題により用いるべきではない古いプログラムを作らないようにします。 古いプログラムによる機能は BLFS ブックにて示す openssh でも提供されています。

--disable-servers

このオプションは Inetutils パッケージに含まれるさまざまなネットワークサーバーをインストールしないようにします。 これらのサーバーは基本的な LFS システムには不要なものと考えられます。 サーバーの中には本質的にセキュアでないものがあり、信頼のあるネットワーク内でのみしか安全に扱うことができないものもあります。 サーバーの多くは、これに代わる他の適切なものが存在します。

パッケージをコンパイルします。

make

コンパイル結果をテストするには以下を実行します。

make check

テストの中で libls.sh だけは失敗します。 これは特定のプログラムへのパスがハードコーディングされているためです。 第6章を終えた後であればすべてのテストが成功します。

パッケージをインストールします。

make install

/usr がアクセス不能であっても各種プログラムが実行できるように、それらを移動させます。

mv -v /usr/bin/{hostname,ping,ping6,traceroute} /bin
mv -v /usr/bin/ifconfig /sbin

6.41.2. Inetutils の構成

インストールプログラム: ftp, ifconfig, hostname, ping, ping6, rcp, rexec, rlogin, rsh, talk, telnet, tftp, traceroute

概略説明

ftp

ファイル転送プロトコル (file transfer protocol) に基づくプログラム。

ifconfig

ネットワークインターフェースを管理します。

hostname

ホスト名の表示または設定を行います。

ping

エコーリクエスト (echo-request) パケットを送信し、返信にどれだけ要したかを表示します。

ping6

IPv6 ネットワーク向けの ping

talk

他ユーザーとのチャットに利用します。

telnet

TELNET プロトコルインターフェース。

tftp

軽量なファイル転送プログラム。(trivial file transfer program)

traceroute

処理起動したホストからネットワーク上の他のホストまで、送出したパケットの経由ルートを追跡します。 その合間に検出されたすべての hops (= ゲートウェイ) も表示します。