5.11. Tcl-8.6.2

Tcl パッケージはツールコマンド言語 (Tool Command Language) を提供します。

概算ビルド時間: 0.9 SBU
必要ディスク容量: 61 MB

5.11.1. Tcl のインストール

本パッケージとこれに続く三つのパッケージ (Expect と DejaGNU と Check) は、GCC および Binutils などにおけるテストスイートを実行するのに必要となるためインストールするものです。 テスト目的のためにこれら四つのパッケージをインストールするというのは、少々大げさなことかもしれません。 ただ本質的ではないことであっても、重要なツール類が正常に動作するという確認が得られれば安心できます。 本章ではテストスイートを実行することは必須ではないため、実行しないものとしていますが、それら四つのパッケージは 第6章で行うテストのために必要となるものです。

Tcl をコンパイルするための準備をします。

cd unix
./configure --prefix=/tools

パッケージをビルドします。

make

コンパイルが終了しました。 前にも述べたように、この章にて一時的ツールのテストスイートを実行することは必須ではありません。 しかしテストスイートを実行するなら、以下を実行します。

TZ=UTC make test

Tcl のテストスイートは、特定のホスト環境において失敗することがありますが、その原因はよく分かっていません。 したがってテストスイートの失敗は驚くことではなく、さして重大なことではありません。 TZ=UTC はタイムゾーンを協定世界時間 (Coordinated Universal Time; UTC) あるいはグリニッジ標準時間としても知られる時間に設定します。 ただしこれはテストスイートを実行する時だけの設定です。 こうしておけば時刻に関するテストが正しく処理されます。 環境変数 TZ については 第7章にて詳しく説明しています。

パッケージをインストールします。

make install

インストールされたライブラリを書き込み可能にします。 こうすることで後にデバッグシンボルを削除できるようにします。

chmod -v u+w /tools/lib/libtcl8.6.so

Tcl のヘッダーファイルをインストールします。 これらは次にビルドする Expect が必要とするファイルです。

make install-private-headers

必要となるシンボリックリンクを生成します。

ln -sv tclsh8.6 /tools/bin/tclsh

5.11.2. Tcl の構成

インストールプログラム: tclsh (tclsh8.6 へのリンク), tclsh8.6
インストールライブラリ: libtcl8.6.so, libtclstub8.6.a

概略説明

tclsh8.6

Tcl コマンドシェル

tclsh

tclsh8.6 へのリンク

libtcl8.6.so

Tcl ライブラリ

libtclstub8.6.a

Tcl スタブライブラリ