5.8. Libstdc++-6.2.0

Libstdc++ は標準 C++ ライブラリです。 これは g++ コンパイラーの処理制御を適正に行うために必要となります。

概算ビルド時間: 0.4 SBU
必要ディスク容量: 896 MB

5.8.1. Libstdc++ のインストール

[注記]

注記

Libstdc++ のソースは GCC に含まれます。 したがってまずは GCC の tarball を伸張 (解凍) した上で gcc-6.2.0 ディレクトリに入って作業を進めます。

Libstdc++ のためのディレクトリを新たに生成して移動します。

mkdir -v build
cd       build

Libstdc++ をコンパイルするための準備をします。

../libstdc++-v3/configure           \
    --host=$LFS_TGT                 \
    --prefix=/tools                 \
    --disable-multilib              \
    --disable-nls                   \
    --disable-libstdcxx-threads     \
    --disable-libstdcxx-pch         \
    --with-gxx-include-dir=/tools/$LFS_TGT/include/c++/6.2.0

configure オプションの意味

--host=...

利用するクロスコンパイラーを指示するものであり、/usr/bin にあるものではなく、まさに先ほど作り出したものを指定するものです。

--disable-libstdcxx-threads

C スレッドライブラリはまだ生成していないため、C++ スレッドライブラリも生成しないようにします。

--disable-libstdcxx-pch

本スイッチは、既にコンパイルされたインクルードファイルをインストールしないようにします。 これはこの時点では必要ないためです。

--with-gxx-include-dir=/tools/$LFS_TGT/include/c++/6.2.0

C++ コンパイラーが標準インクルードファイルを探すディレクトリを指定します。 通常のビルドにおいてそのディレクトリ情報は、最上位ディレクトリの configure のオプションにて指定します。 ここでの作業では、上のようにして明示的に指定します。

libstdc++ をコンパイルします。

make

ライブラリをインストールします。

make install

本パッケージの詳細は 6.17.2.「GCC の構成」を参照してください。