2.3. 作業段階ごとの LFS 構築

LFS は一度にすべてを構築するものとして説明を行っています。 つまり作業途中にシステムをシャットダウンすることは想定していません。 ただこれは、システム構築を立ち止まることなくやり続けろと言っているわけではありません。 LFS 構築を途中から再開する場合には、どの段階からなのかに応じて、特定の作業を再度行うことが必要となります。

2.3.1. 第1章~第4章

これらの章ではホストシステム上で作業を行います。 作業を再開する際には以下に注意します。

  • 2.4節以降において root ユーザーにより実行する作業では LFS 環境変数の設定が必要です。 さらにそれはrootユーザーにおいて 設定されていなければなりません。

2.3.2. 第5章

  • /mnt/lfs パーティションがマウントされていることが必要です。

  • 第5章における処理をすべて、ユーザー lfs により実施することが必要です。 第5章における処理の実施前には su - lfs を行うことが必要です。

  • 5.3.「全般的なコンパイル手順」に示す内容は極めて重要です。 パッケージのインストール作業に少しでも疑わしい点があったならば、展開作業を行った tarball やその展開ディレクトリをいったん消去し、再度展開し作業をやり直してください。

2.3.3. 第6章~第8章

  • /mnt/lfs パーティションがマウントされていることが必要です。

  • chroot 環境に入った際には、環境変数 LFS が root ユーザーにおいて設定されている必要があります。 それ以外で LFS 変数は使いません。

  • 仮想ファイルシステムがマウントされている必要があります。 これは chroot 環境への移行前後において、ホストの仮想端末を変更することで実現します。 root ユーザーとなって 6.2.2.「/dev のマウントと有効化」6.2.3.「仮想カーネルファイルシステムのマウント」 を実行する必要があります。