1.6. ヘルプ

本書に基づく作業の中で問題が発生したり疑問が生まれた場合は http://www.linuxfromscratch.org/faq/#generalfaq にある FAQ のページを確認してください。 質問への回答が示されているかもしれません。 そこに回答が示されていなかったなら、問題の本質部分を見極めてください。 トラブルシューティングとして以下のヒントが有用かもしれません。 http://www.linuxfromscratch.org/hints/downloads/files/errors.txt

FAQ では問題解決ができない場合、メーリングリスト http://www.linuxfromscratch.org/search.html を検索してください。

我々のサイトにはメーリングリストやチャットを通じての情報提供を行う LFS コミュニティがあります。 (詳細は 1.5.「情報源」を参照してください。) 我々は日々数多くのご質問を頂くのですが、たいていの質問は FAQ やメーリングリストを調べてみれば容易に答えが分かるものばかりです。 したがって我々が最大限の支援を提供できるよう、ある程度の問題はご自身で解決するようにしてください。 そうして頂くことで、我々はもっと特殊な状況に対するサポートを手厚く行っていくことができるからです。 いくら調べても解決に至らず、お問い合わせ頂く場合は、以下に示すように十分な情報を提示してください。

1.6.1. 特記事項

問題が発生し問い合わせをする場合には、以下に示す基本的な情報を含めてください。

  • お使いの LFS ブックのバージョン。 (本書の場合 7.10-systemd)

  • LFS 構築に用いたホスト Linux のディストリビューションとそのバージョン。

  • ホストシステム要件 におけるスクリプトの出力結果。

  • 問題が発生したパッケージまたは本書内の該当の章または節。

  • 問題となったエラーメッセージや状況に対する詳細な情報。

  • 本書どおりに作業しているか、逸脱していないかの情報。

[注記]

注記

本書の作業手順を逸脱していたとしても、 我々がお手伝いしないわけではありません 。 つまるところ LFS は個人的な趣味によって構築されるものです。 本書の手順とは異なるやり方を正確に説明してください。 そうすれば内容の評価、原因究明が容易になります。

1.6.2. Configure スクリプトの問題

configure スクリプトの実行時に何か問題が発生した時は config.log ファイルを確認してみてください。 configure スクリプトの実行中に、端末画面に表示されないエラーが、このファイルに出力されているかもしれません。 問合せを行う際には 該当する 行を示してください。

1.6.3. コンパイル時の問題

コンパイル時に問題が発生した場合は、端末画面への出力とともに、数々のファイルの内容も問題解決の糸口となります。 configure スクリプトと make コマンドの実行によって端末画面に出力される情報は重要です。 問い合わせの際には、出力されるすべての情報を示す必要はありませんが、関連する情報は十分に含めてください。 以下に示すのは make コマンドの実行時に出力される情報を切り出してみた例です。

gcc -DALIASPATH=\"/mnt/lfs/usr/share/locale:.\"
-DLOCALEDIR=\"/mnt/lfs/usr/share/locale\"
-DLIBDIR=\"/mnt/lfs/usr/lib\"
-DINCLUDEDIR=\"/mnt/lfs/usr/include\" -DHAVE_CONFIG_H -I. -I.
-g -O2 -c getopt1.c
gcc -g -O2 -static -o make ar.o arscan.o commands.o dir.o
expand.o file.o function.o getopt.o implicit.o job.o main.o
misc.o read.o remake.o rule.o signame.o variable.o vpath.o
default.o remote-stub.o version.o opt1.o
-lutil job.o: In function `load_too_high':
/lfs/tmp/make-3.79.1/job.c:1565: undefined reference
to `getloadavg'
collect2: ld returned 1 exit status
make[2]: *** [make] Error 1
make[2]: Leaving directory `/lfs/tmp/make-3.79.1'
make[1]: *** [all-recursive] Error 1
make[1]: Leaving directory `/lfs/tmp/make-3.79.1'
make: *** [all-recursive-am] Error 2

たいていの方は、上のような場合に終わりの数行しか示してくれません。

make [2]: *** [make] Error 1

問題を解決するにはあまりに不十分な情報です。 そんな情報だけでは「何かがオカしい結果となった」ことは分かっても「なぜオカしい結果となった」のかが分からないからです。 上に示したのは、十分な情報を提供して頂くべきであることを例示したものであり、実行されたコマンドや関連するエラーメッセージが十分に含んだ例となっています。

インターネット上に、問い合わせを行う方法を示した優れた文章があります。 http://catb.org/~esr/faqs/smart-questions.html この文章に示される内容やヒントを参考にして、より確実に回答が得られるよう心がけてください。