6.42. Gettext-0.18.1.1

Gettext パッケージは国際化を行うユーティリティを提供します。 各種プログラムに対して NLS (Native Language Support) を含めてコンパイルすることができます。 つまり各言語による出力メッセージが得られることになります。

概算ビルド時間: 5.8 SBU
必要ディスク容量: 125 MB

6.42.1. Gettext のインストール

Gettext をコンパイルするための準備をします。

./configure --prefix=/usr \
            --docdir=/usr/share/doc/gettext-0.18.1.1

パッケージをコンパイルします。

make

コンパイル結果をテストするなら (3 SBU 程度の処理時間を要しますが) 以下を実行します。

make check

パッケージをインストールします。

make install

6.42.2. Gettext の構成

インストールプログラム: autopoint, config.charset, config.rpath, envsubst, gettext, gettext.sh, gettextize, hostname, msgattrib, msgcat, msgcmp, msgcomm, msgconv, msgen, msgexec, msgfilter, msgfmt, msggrep, msginit, msgmerge, msgunfmt, msguniq, ngettext, recode-sr-latin, xgettext
インストールライブラリ: libasprintf.{a,so}, libgettextlib.so, libgettextpo.{a,so}, libgettextsrc.so, preloadable_libintl.so
インストールディレクトリ: /usr/lib/gettext, /usr/share/doc/gettext-0.18.1.1, /usr/share/gettext

概略説明

autopoint

Gettext 標準のインフラストラクチャーファイル (infrastructure file) をソースパッケージ内にコピーします。

config.charset

システム依存の、キャラクターエンコーディングのエイリアス対応表を出力します。

config.rpath

システムに依存する変数一覧を出力します。 その変数とは、実行モジュールにおける共有ライブラリの検索パスをどのように設定するかを示すものです。

envsubst

環境変数をシェル書式の文字列として変換します。

gettext

メッセージカタログ内の翻訳文を参照し、メッセージをユーザーの利用言語に変換します。

gettext.sh

主に gettext におけるシェル関数ライブラリとして機能します。

gettextize

パッケージの国際化対応を始めるにあたり、標準的な Gettext 関連ファイルを、指定されたパッケージのトップディレクトリにコピーします。

hostname

さまざまな書式のネットワークホスト名を表示します。

msgattrib

翻訳カタログ内のメッセージの属性に応じて、そのメッセージを抽出します。 またメッセージの属性を操作します。

msgcat

指定された .po ファイルを連結します。

msgcmp

二つの .po ファイルを比較して、同一の msgid による文字定義が両者に含まれているかどうかをチェックします。

msgcomm

指定された .po ファイルにて共通のメッセージを検索します。

msgconv

翻訳カタログを別のキャラクターエンコーディングに変換します。

msgen

英語用の翻訳カタログを生成します。

msgexec

翻訳カタログ内の翻訳文すべてに対してコマンドを適用します。

msgfilter

翻訳カタログ内の翻訳文すべてに対してフィルター処理を適用します。

msgfmt

翻訳カタログからバイナリメッセージカタログを生成します。

msggrep

指定された検索パターンに合致する、あるいは指定されたソースファイルに属する翻訳カタログの全メッセージを出力します。

msginit

新規に .po ファイルを生成します。 その時にはユーザーの環境設定に基づいてメタ情報を初期化します。

msgmerge

二つの翻訳ファイルを一つにまとめます。

msgunfmt

バイナリメッセージカタログを翻訳テキストに逆コンパイルします。

msguniq

翻訳カタログ中に重複した翻訳がある場合にこれを統一します。

ngettext

出力メッセージをユーザーの利用言語に変換します。 特に複数形のメッセージを取り扱います。

recode-sr-latin

セルビア語のテキストに対し、キリル文字からラテン文字にコード変換します。

xgettext

指定されたソースファイルから、翻訳対象となるメッセージ行を抽出して、翻訳テンプレートとして生成します。

libasprintf

autosprintf クラスを定義します。 これは C++ プログラムにて利用できる C 言語書式の出力ルーチンを生成するものです。 <string> 文字列と <iostream> ストリームを利用します。

libgettextlib

さまざまな Gettext プログラムが利用している共通的ルーチンを提供するプライベートライブラリです。 これは一般的な利用を想定したものではありません。

libgettextpo

.po ファイルの出力に特化したプログラムを構築する際に利用します。 Gettext が提供する標準的なアプリケーション (msgcommmsgcmpmsgattribmsgen) などでは処理出来ないものがある場合に、このライブラリを利用します。

libgettextsrc

さまざまな Gettext プログラムが利用している共通的ルーチンを提供するプライベートライブラリです。 これは一般的な利用を想定したものではありません。

preloadable_libintl

LD_PRELOAD が利用するライブラリ。 翻訳されていないメッセージを収集 (log) する libintl をサポートします。