5.9. Binutils-2.22 - 2回め

Binutils パッケージは、リンカーやアセンブラーなどのようにオブジェクトファイルを取り扱うツール類を提供します。

概算ビルド時間: 1.1 SBU
必要ディスク容量: 363 MB

5.9.1. Binutils のインストール

ビルドのためのディレクトリを再び生成します。

mkdir -v ../binutils-build
cd ../binutils-build

Binutils をコンパイルするための準備をします。

CC="$LFS_TGT-gcc -B/tools/lib/" \
   AR=$LFS_TGT-ar RANLIB=$LFS_TGT-ranlib \
   ../binutils-2.22/configure --prefix=/tools \
   --disable-nls --with-lib-path=/tools/lib

configure オプションの意味:

CC="$LFS_TGT-gcc -B/tools/lib/" AR=$LFS_TGT-ar RANLIB=$LFS_TGT-ranlib

Binutils をネイティブにビルドすることが目的なので、ホストシステムに存在しているクロスコンパイラーや関連ツールは使わず、ビルドしているシステム内のものを用いるように指定します。

--with-lib-path=/tools/lib

configure スクリプトに対して Binutils のコンパイル中でのライブラリパスを指定します。 リンカーに対して /tools/lib ディレクトリを指定するものです。 こうすることでリンカーがホスト上のライブラリを検索しないようにします。

パッケージをコンパイルします。

make

パッケージをインストールします。

make install

次章で行う「再調整」の作業に向けてリンカーを準備します。

make -C ld clean
make -C ld LIB_PATH=/usr/lib:/lib
cp -v ld/ld-new /tools/bin

make パラメーターの意味:

-C ld clean

サブディレクトリ ld にコンパイル生成されたプログラムをすべて削除します。

-C ld LIB_PATH=/usr/lib:/lib

サブディレクトリ ld の中に生成されるべきプログラムを再生成します。 Makefile ファイル内の変数 LIB_PATH をコマンドラインから与えることで、一時的なツール類の設定を上書き指定し、適切なパスを指示します。 この変数の設定はリンカーに対するデフォルトの検索パスを指定するものであり、次章に向けた準備となります。

本パッケージの詳細は 6.13.2.「Binutils の構成」を参照してください。