6.32. Inetutils-1.8

Inetutils パッケージはネットワーク制御を行う基本的なプログラムを提供します。

概算ビルド時間: 0.4 SBU
必要ディスク容量: 17 MB

6.32.1. Inetutils のインストール

./configure --prefix=/usr --libexecdir=/usr/sbin \
    --localstatedir=/var --disable-ifconfig \
    --disable-logger --disable-syslogd --disable-whois \
    --disable-servers

configure オプションの意味:

--disable-ifconfig

このオプションは ifconfig プログラムをインストールしないようにします。 このプログラムはネットワークインターフェースを設定するために利用するものです。 LFS では IPRoute2 パッケージが提供する ip コマンドを使うことにしています。

--disable-logger

このオプションは logger プログラムをインストールしないようにします。 このプログラムはシステムログデーモンに対してメッセージ出力を行うスクリプトにて利用されます。 ここでこれをインストールしないのは、後に Util-linux パッケージにおいて、以前のバージョンをインストールするためです。

--disable-syslogd

このオプションは Inetutils がシステムログデーモンをインストールしないようにします。 これらは Sysklogd パッケージにおいてインストールします。

--disable-whois

このオプションは whois のクライアントプログラムをインストールしないようにします。 このプログラムはもはや古いものです。 より良い whois プログラムのインストール手順については BLFS ブックにて説明しています。

--disable-servers

このオプションは Inetutils パッケージに含まれる様々なネットワークサーバーをインストールしないようにします。 これらのサーバーは基本的な LFS システムには不要なものと考えられます。 サーバーの中には本質的にセキュアでないものがあり、信頼のあるネットワーク内でのみしか安全に扱うことができないものもあります。 より詳細な情報は http://www.linuxfromscratch.org/blfs/view/svn/basicnet/inetutils.html を参照してください。 サーバーの多くは、これに代わる他の適切なものが存在します。

パッケージをコンパイルします。

make

このパッケージにテストスイートはありません。

パッケージをインストールします。

make install

プログラムのいくつかを FHS コンプライアントが定めるディレクトリに移動させます。

mv -v /usr/bin/{hostname,ping,ping6} /bin
mv -v /usr/bin/traceroute /sbin

6.32.2. Inetutils の構成

インストールプログラム: ftp, hostname, ping, ping6, rcp, rexec, rlogin, rsh, talk, telnet, tftp, traceroute

概略説明

ftp

ファイル転送プロトコル (file transfer protocol) に基づくプログラム。

hostname

ホスト名の表示または設定を行います。

ping

エコーリクエスト (echo-request) パケットを送信し、返信にどれだけ要したかを表示します。

ping6

IPv6 ネットワーク向けの ping

rcp

リモートファイルコピーを行います。

rexec

リモートホスト上にてコマンドを実行します。

rlogin

リモートログインを行います。

rsh

リモートシェルを起動します。

talk

他ユーザーとのチャットに利用します。

telnet

TELNET プロトコルインターフェース。

tftp

軽量なファイル転送プログラム。 (trivial file transfer program)

traceroute

処理起動したホストからネットワーク上の他のホストまで、送出したパケットの経由ルートを追跡します。 その合間に検出されたすべての hops (= ゲートウェイ) も表示します。